ゆうき

パサジェルカのゆうきのレビュー・感想・評価

パサジェルカ(1963年製作の映画)
4.0
現在を静止画像かつスタンダードサイズで、過去をシネスコサイズで見せる演出は、未完成故なのだが、これはこれで工夫のようにも感じられて、むしろ良いんじゃないかと思いました。
ナレーションは、主人公リーザの一方向的な側面から語られるが、テーマには合っている。
過去回想の冒頭、輪の中女性たちが中から逃げようとして阻まれたり、複数の犬が皆同じ方向を向くカットが連続するなどナチスの体制を隠喩的に表現している点に工夫がある。
ゆうき

ゆうき