夫婦が船旅をしている。船上で、妻はある女性を見かけ動揺する。
彼女が夫に語りはじめたのは、二次大戦中に自分がナチの収容所の女官として勤めていたこと、船上で見かけた女性が、そこで目をかけていた女囚によく似ていたこと…。
二人の間にあった出来事が回想される。
撮影途中でムンク監督が亡くなってしまって、チームによってスチール写真とナレーションを使って仕上げられた映画だけど未完成さはなくてすごいなと思った。様々な視点が入ることで、彼女たちの物語がどんなものだったかとか、監督の思いはどこにあったのだろうってそういうことを問い返す映画になっているから面白いと思う。
テンポよくてかっこいいけど、悲しくて複雑で、良い映画と思う。