岡田

特急二十世紀の岡田のレビュー・感想・評価

特急二十世紀(1934年製作の映画)
-
なかなか。有能だがやや人格破綻した専門職の男性が職業的にも恋愛関係的にも去りゆく女性を引き留めようとして終始ドタバタとやり合うのは『ヒズ・ガール・フライデー』と同じ構造。今回は演劇業界の内幕ものだが「20世紀特急」に乗り込む鉄道映画のジャンルを組み込むのがおもしろい。虚言癖の男の主筋との距離感も独特。キャロル・ロンバードがさいごに舞台演出家ジョン・バリモアの、イザコザの前後で何も変わらない偏執的な演技指導に「映画監督は優しかったのに!」と叫ぶ。
岡田

岡田