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特急二十世紀のnagashingのレビュー・感想・評価

特急二十世紀(1934年製作の映画)
2.5
スクリューボール・コメディの元祖とされているだけあって、後続の作品に比べてプリミティブな印象。ジョン・バリモアとキャロル・ロンバード演じるハイテンションでエキセントリックなカップルはたしかに群を抜いておかしいけど、周囲を巻き込んで物語がクレッシェンドに発展していくようなハチャメチャさはないので、少々もの足りず。『赤ちゃん教育』や『ヒズ・ガール・フライデー』のように、状況がどんどん混迷を深めていくなかで、ひとひねりに無理やり収拾をつけるような小気味よさはない。最後の狂言は、どうしてロンバートの前で撃たれるという状況にしなかったのか不思議。
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