ぽち

特急二十世紀のぽちのレビュー・感想・評価

特急二十世紀(1934年製作の映画)
2.0
スクリューボール・コメディの名作と言うことだが、正直あまりに笑いのツボが違いすぎてまったくノレなかった作品。

90年と言う歳月は笑いの質を大きく変化させるには十分な時間だ。チャップリン、キートンのような本質的な笑いとは違い、言葉中心なので風化したのだろう。
列車に乗る頃にやっとで「コメディ?」と気付いたぐらいだ。

「スクリューボール・コメディの女王」と呼ばれるだけのことはあるキャロル。こんな綺麗なコメディエンヌも珍しいが、デビューしたての頃に負った頬の傷で正統派女優の道を絶たれたのが原因らしい。
災い転じて福となすで大ブレイクしたのだが、美人薄命。33歳で飛行機事故で亡くなっている。

原作がチャールズ・ブルース・ミルホランドの戯曲だけあり、映画ではなく舞台で演じれば面白い物になりそうだが、賞味期限切れと言う印象は拭えない。
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