いかえもん

里見八犬伝のいかえもんのレビュー・感想・評価

里見八犬伝(1983年製作の映画)
3.7
皆様、明けましておめでとうございます。
今年最初のレビューは、これです!
これまでさんざん見てるんですが、年末に急に観たくなって、よし!年越しはこの映画で!と思っていたら、年越し2分前に寝落ち…。先ほど見終わりました。

いやー、しかし何度見ても楽しい!おもしろい!
1983年の作品で、邦画でファンタジーアドベンチャーってすごいことですよ。最近やっと「るろうに剣心」でそれっぽいのでしっかりした映画が作られたかなと思いますが、それまではこういう系統の映画は作られてもあまりいいものではなかったように思います。

この映画は、原作が鎌田敏夫の新里見八犬伝、その本の元となっているのが古典の滝沢馬琴の里見八犬伝ですから、内容がある程度しっかりしていると思う。メンバーが豪華で、本格的なアクション俳優、真田広之、千葉真一、志穂美悦子などによるアクションがすばらしい。薬師丸ひろ子も超かわいい。夏木マリは超怖い。京本政樹は超麗しい。萩原流行の髪形がすごい。衣装、セットともに力が入っていて、バブル期の良さはこういうとこにあるなぁと思う。角川映画の力を感じる。セットなんかは「インディジョーンズ魔宮の伝説」にそんなに引けを取らないんじゃないかと思う。特撮は確かに今見るとちゃちいし、ところどころに入るじゃじゃーん!とかいう音楽とか、出てくる巨大蛇とか巨大ムカデはしょぼい雰囲気があるのは否めない。それでもこの選ばれし八犬士が姫を守って妖怪を倒すという痛快ファンタジー時代劇が持つワクワク感、ドキドキ感はそういうのにちょっと目をつぶってもいいなと思わせる楽しさがあります。

真田広之はほんとこの時代からかっこいいですねぇ。彼も実は八重歯一族。私の八重歯男子好きは彼から始まったのかもしれないと久しぶりに見て思いました。

今年もこんな感じのゆるゆるレビューですが、よろしくお願いいたします。