Jimmy

にせ刑事のJimmyのレビュー・感想・評価

にせ刑事(1967年製作の映画)
3.0
勝新太郎主演の山本薩夫監督作品。未ソフト化作品。

おぼれている少年を助ける警官(勝新太郎)だが、助けている間に拳銃を盗まれる。名前を寅松と言うが、盗まれた拳銃が犯罪に使われたことでクビになる。
実家の魚屋の5代目となるはずの寅松であるが、魚屋ヤル気なし。

警官仲間(山本学)の結婚式では、酔っ払い過ぎて、花嫁を自分の妹(吉村実子)と錯覚してトンデモナイ発言する喜劇的要素あり。
ただ、さほど笑えない。

電車の中でチンピラにからまれていた女子大生を助けたことで、一躍有名になったりするが、幼稚園児の誘拐事件が起こる。
この誘拐事件も解決に導く寅松であったが、女子大生が面倒みている男の子が誘拐される前に持ってきた「大魔神の絵」を見たときは「まぁ、この作品も大映映画だしなぁ~」と思っていた程度であったが、大魔神が誘拐犯罪を解決するキッカケになるとは意外であった。(途中、大魔神の上映スクリーンも出てくる…)

気軽に観られるテンポの良い映画。
サスペンス的要素は色濃く出ていたが、喜劇部分が中途半端だった気がする。

政界財界の汚職事件っぽい終わり方をするあたりは、山本薩夫監督ならではの社会派らしき側面であろうか…。
Jimmy

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