鍋山和弥

ブレイブ ワンの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

ブレイブ ワン(2007年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

『エリカ』と『マーサー』の、関係性が、面白い。物語冒頭、『エリカ』と、婚約予定の、『ディビット』は、夜、犬と共に、歩いていると、若者3人に、撮影されながら、暴行される。奇跡的に、助かった『エリカ』だが、愛する『ディビット』を失う。喪失感で、心にポッカリ、穴の空いた『エリカ』は、復讐したくて、たまらない衝動で、違法で、銃を、手に入れる。そして、コンビニの、強盗現場に、出くわし、身を守るのと、犯罪者を、許せない衝動で、強盗犯を、射殺する。その事が、初めての殺しだった『エリカ』は、一種の、猟期殺人的な、麻薬のような、衝動に、襲われ、それから、許せない、犯罪現場に、出くわす度に、犯人を、射殺していく。その捜査を、『マーサー』が、担当してるのだが、『エリカ』が、ラジオのDJとして、『マーサー』に、インタビューを、したのが、きっかけで、交流を、深める。始めは、犯人逮捕が、正義だと、信じていた、『マーサー』だが、『エリカ』との、交流の日々と、『エリカ』と『ディビット』が、暴行された現場の、動画を、目の当たりにし、『エリカ』を、逮捕せず、証拠偽造で、『エリカ』を逃がした。ラストは、『マーサー』は、犯人である『エリカ』を、逃がすのだが、やはり、真の正義は、法律では、貫けないし、法は、正義の番人なんかじゃないと、刑事である、『マーサー』も、感じたのだろう。『エリカ』の、情緒不安定な様子が、更に、『エリカ』への、同情を誘う。犯罪は、全て、警察が、取り締まるべきとは、やはり、キレイ事だと思う。正義について、考えさせられる、いい作品。
鍋山和弥

鍋山和弥