このレビューはネタバレを含みます
SF好きな人ならH・G・ウェルズの小説をいろいろ読んでたりするんだろうけど、
ぼくはSF好きでも何でもない、
古典ミステリと銀色夏生で青春時代を過ごした普通のおとこのこ()だったので、
もちろん完全未読です。
ってかさ。
H・G・ウェルズ天才じゃね?????
ウェルズ原作の映画を何本も観てきたけど、
どれもこれも何となく見覚えのある筋書きなんですよね。
現代のSFの全てがウェルズの派生版じゃん!!!
星新一もドラえもんもガンダムも何もかもそうだわ。
と気付いた秋の夕暮れ(四夕の歌)。
この映画の終わり方だって、
どこかで見たことあるような気がするし、
なんなら星新一や手塚治虫にありそうなやつだし、
そんなんを明治維新から30年やそこらしか経ってない頃に書いてるんですよ。
教育勅語から10年も経ってないんですよ?
当時の日本人の99%が、
バクテリア?爆手利亜?そりゃ何でござんす?
って思うに違いない時代に、
OH!バクテーリアね!ソウナノネ!
って納得して読めるエゲレス人すげぇ。
やっぱり宇宙人系SFはこの時代まだまだ映像が安っぽいです。
まあ異形の者が安っぽくなるのはしょーがない。
でもそんなんをどうでもよく思える程度に、
ストーリーが上質すぎて目が離せないのしゅごい。
SFって突き詰めればどこまでも小難しくなるけど、
小難しくさせないシンプルな設定も含めて、
やっぱりこういうのをいい映画って言うんだろうな。
とか。
火星人の造形が、
島本和彦先生の漫画にいかにも出てきそうな感じすぎて。
そんなとこにまでエッセンスが引き継がれてるんだなぁ。