だい

宇宙戦争のだいのネタバレレビュー・内容・結末

宇宙戦争(1953年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

SF好きな人ならH・G・ウェルズの小説をいろいろ読んでたりするんだろうけど、
ぼくはSF好きでも何でもない、
古典ミステリと銀色夏生で青春時代を過ごした普通のおとこのこ()だったので、
もちろん完全未読です。

ってかさ。


H・G・ウェルズ天才じゃね?????


ウェルズ原作の映画を何本も観てきたけど、
どれもこれも何となく見覚えのある筋書きなんですよね。

現代のSFの全てがウェルズの派生版じゃん!!!

星新一もドラえもんもガンダムも何もかもそうだわ。
と気付いた秋の夕暮れ(四夕の歌)。


この映画の終わり方だって、
どこかで見たことあるような気がするし、
なんなら星新一や手塚治虫にありそうなやつだし、

そんなんを明治維新から30年やそこらしか経ってない頃に書いてるんですよ。
教育勅語から10年も経ってないんですよ?


当時の日本人の99%が、
バクテリア?爆手利亜?そりゃ何でござんす?
って思うに違いない時代に、

OH!バクテーリアね!ソウナノネ!
って納得して読めるエゲレス人すげぇ。



やっぱり宇宙人系SFはこの時代まだまだ映像が安っぽいです。
まあ異形の者が安っぽくなるのはしょーがない。

でもそんなんをどうでもよく思える程度に、
ストーリーが上質すぎて目が離せないのしゅごい。


SFって突き詰めればどこまでも小難しくなるけど、
小難しくさせないシンプルな設定も含めて、
やっぱりこういうのをいい映画って言うんだろうな。
とか。



火星人の造形が、
島本和彦先生の漫画にいかにも出てきそうな感じすぎて。
そんなとこにまでエッセンスが引き継がれてるんだなぁ。
だい

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