逃げるし恥だし役立たず

アナザー・カントリーの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

アナザー・カントリー(1983年製作の映画)
2.5
閉塞感とホモセクシャルが蔓延る30年代の英国の私立名門男子校の学舎内で、特権階級の青年達の青春と友情と葛藤を描いた青春譚。舞台は荘厳な雰囲気が演出された学舎内のみである。
有益な監督生たちと関係して将来の成功のため寮代表を目指すガイ・ベネット(ルパート・エベレット)と共産主義者で厭世的なトミー・ジャッド(コリン・ファース)との友情。ジェームズ・ハーコート(ケーリー・エルウェス)に恋心を寄せるガイの愛情、ファシストであるファウラー(トリスタン・オリバー)との対決。
なのだが、英国の特権階級の青年達が愛し合ったり、助け合ったり、対立し合ったりで、まるでヒロイン女性不在の"花より男子"である。英国特権階級の紳士(青年)が好きな婦女子ならまだしも、当方はノーマルな男である。また、日本では存在しないであろう特権階級の御子息向けのエリート校が舞台であるため、尚の事、共感し辛く、作品として☆3、個人的主観☆▲0.5とさせていただく。
仮に明治から大正の士族や華族などの特権階級向けの士官学校が舞台の日本版リメイクがあっても共感は難しい。