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アドレナリン・ドライブのnekoyashikiのネタバレレビュー・内容・結末

アドレナリン・ドライブ(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作の脚本を書いた際、制作費の都合で使えなかったアイディアやシーンをこの作品で使ったのかなと感じた。矢口監督は自分で脚本を書くので、以前の作品で出てきたのとよく似たシーンやストーリーが出てくることがしばしばある。前作の『ひみつの花園』はカルト作品として人気があるらしいが、主役の西田尚美のインパクトのあるキャラで保ってるようなところがあり、ストーリー自体はとてもシンプルでほとんどひねりがなかった。対してこの作品では十分な制作費が確保できたのか、矢口監督らしい楽しめるコメディーに仕上がっている。

チンピラからなんとか逃げ切った主人公二人がすぐに衣装を新調してエンゲージリングも購入して結婚の準備を始めたところは少し唐突に感じた。矢口監督はスピーディーなストーリー展開が持ち味だが、登場人物の感情描写をあまり丁寧にしないきらいがある。

中盤で看護師姿からショートカットに真っ赤なイブニングドレスに変身する石田ひかりはとてもセクシーで本作の見所。矢口監督の好みなのか、前作で西田尚美が演じた咲子とどことなく雰囲気が似ている。もちろん石田ひかりの方がずっと可愛いが。
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