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アドレナリン・ドライブのkuuのレビュー・感想・評価

アドレナリン・ドライブ(1999年製作の映画)
3.6
『アドレナリンドライブ~恋愛暴走活劇』
製作年1999年。上映時間111分。 

『裸足のピクニック』
『ひみつの花園』の矢口史靖による恋愛爆走活劇。
ちょっとした出来心から、ゼニと恋の逃避行に突っ走る若い男女の顛末を描く。
矢口監督特有のドライブ感溢れるストーリー。ユーモアとアクション、ほんで個性的な面々が繰り広げるドタバタ劇が見もの。
出演に安藤政信、石田ひかり、ジョビジョバ(現在は活動を中止している、ジョビジョバという6人組のコント集団がチンピラ役)。

レンタカー屋で働く悟はある日、ヤクザの乗ったジャガーに車を追突させてしまう。
無理矢理ヤクザの事務所に連れて行かれ、法外な金を要求される悟。
だがその時、事務所が突然ガス爆発。奇跡的に生き残った悟は、偶然通りかかった看護婦の静子とともに、事務所にあった2億円を持って逃走するが。。。

昨夜NHKで『おげんさんといっしょ』 第5弾をの生放送観てたら、豊豊さん(今回はサブスク堂の店主Run-D.M.C.バージョン)を演じる松重豊が今作品『アドレナリンドライブ』にエキストラで出演してるって云って星野源が話しにチョイ食いついていた。 
せやし、気になり、アマプラでチェックしたらあったし観てみました。
今作品は、ドライに進んでく物語で、バカ笑い出来るとこや、怒涛の猛追により優勢を奪うなんて場面は少なく、全体的にシュールやった。
早々にヤクザモンの車にぶつかり、チョイしてガス爆発。
なんちゅう突然変化の展開で、ズドンバドンのはずが、音響効果も余りナシ。
カーラジオからテーマソングが流れるだけで朧気曖昧気分展開。
冴えない二人のキャラたちが性質自体がも展開に大きく関係してる。
大様で感情の起伏が余りない主人公たちで、ドライブ感コメディというよりは正直、チンタラのんびりコメディでしたし、ハっラハラドっキドキは期待ナシ。
覇気さえ感じないが透明感ある悟を演じる安藤政信が誰か分からんかったが、分かった瞬間チョイ新鮮でした。
悟のどこまでも素直に従い続ける姿には、当たらず障らず消極的態度事なかれ主義の象徴が垣間見える。
野暮ったいメガネ姿からコンタクトにし、髪を切り、派手な服装になった静子役の石田ひかりは、性格も明るくなったように思えるんやけど、自分の荷物を盗んだひったくり犯を助けるというお人好し加減(石田ひかりって実際そんな性格っぽいって勝手におもてる)までは変わらないって感じやし、意外にもコミカルな演技がケミカルフュージョンしてたかな。
んで、今作品を紹介してた松重豊はってぇと、ここのところ『孤独のグルメ』の井之頭五郎役が印象深いが(『おげんさんといっしょ』じゃ音楽の造詣を披露したりとはっちゃけてるけど)、Vシネマ系のビビらせ怖い役が嵌まっとるなぁ。
関係ないけど、『深夜食堂』の剣崎竜路の名前って、マンガ『リングにかけろ』のキャラ竜児と剣崎の掛け合わせなんやろかなぁ。
まぁ兎に角、優しい役より松重豊は本作品のような路線があってるなぁ。
今作品は、コメディでヒューマン?そして恋愛と、軽快でラストもスッキリしてた。個人的には悪くはないエンターテイメント作品でした。
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