とり

エラゴン 遺志を継ぐ者のとりのレビュー・感想・評価

エラゴン 遺志を継ぐ者(2006年製作の映画)
3.8
予告編からすでに微妙な空気が。
とは言うものの、これまで作られてきたファンタジー大作よりも心惹かれる要素が!
ドラゴンがメインで大活躍?するっぽい映画ってけっこう少ない。
あんまり期待しないでゆる~い気持ちで観たおかげなのか、けっこう楽しめました。
さすがにドラゴン本体のCGは頑張ってたけど、なんかそれ以外のCGがちょっと、いやかなり微妙だった。
主人公がドラゴンの背中に乗って比較的ゆっくり飛んでるシーンとかじっくり見られるシーンなどは、明らかにブルーバックの合成ですよ~って感じの違和感ありまくりだった。
地上でドラゴンの背中によじのぼってまたがるシーンなんて、まるで階段を上がってるかのように見えたし。
ただし、ばびゅんばびゅんと猛スピードで大空を駆け巡るシーンは最高に良かった!
数箇所こういったシーンがあったけど、どれも物凄く興奮した。これだけで観て良かった~と思えた私はきっと勝ち組。
敵ボスとの空中対決もめっちゃ良かった!ちょっと薄暗く近寄りすぎで何をやってるかわかりづらいってのはあったけど、CGのアラが目立つより全然いい。
ドラゴンのデザインはまぁまぁいい感じだった。重量感があって、顔つきも可愛くもなく気持ち悪くもなくブサイクでもなく、上手くバランスが取れてたと思う。
ケガをして地上でゴロンとなってた時の翼のアップとか見ると、爬虫類系というよりは鳥類系の翼っぽくて、ちょっとネバーエンディングストーリーのファルコンを思い出した。
とまぁドラゴン映画としてはけっこういいと思ったけど、脚本と演出がまるでだめだった。
なんでそんなに展開が早いねん!時の流れが全然わからん!主人公の心と力の成長がありえんほど見る見るアップ!世界観の説明から始まってドラゴンの存在価値や人物勢力図などなど説明が足りなさ杉!ドラゴンに乗って敵地まで5秒かよ!しかも地上を走る馬もすぐ追いついてます?主人公ブサイクやしアホやし何で選ばれたんかマジわからん!うかつに使うと危険極まりない魔法があるって注意されてんのにこりゃ便利とばかりに使いまくってしかも大した被害も被ってないやん!襲われてる村を尻目に爽やかに川原で突然オビワン風オヤジの剣術指南とか始まっちゃうし。ドラゴンが3人は重いからーとか言ってるけど順番に1人ずつ運べば一瞬で目的地まで着くやん!主人公だけじゃないですアホの集まり?心と心の会話めっちゃおかしいんですけど。
ツッコミまくりで忙しいったらない映画でした。
敵役にむだに豪華な俳優さん使いまくってるし。お姫様役のシエンナはバイオハザードのジルの時は良かったけど、今回なんか微妙だった。顔つきがちょっとキツすぎるような気がした。
この映画ほんまに続編できるんですか…と心配してたらやっぱり打ち切り。オレたちの戦いはこれからだ!!~完~
MOVIX亀有
とり

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