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ダイ・ハード2のeichanのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード2(1990年製作の映画)
4.2
【聖夜に世界一不幸になる男の物語】
前作と構図がほとんど同じ。
登場人物としては、無能な声だけ大きい味方サイドのお偉いさん。立場は強くないが主人公マクレーンと馬が合う奴。人質サイドだがじっとできず奇行に走る目立ちたがり屋。
ストーリーとしては、狡猾なテロリスト。大勢の人質。その中にいる妻。ボロボロなのに死なない主人公。主人公の口の悪さ。
いわゆる「お約束」というものだ。この映画がお約束が多く分かりやすいので、それを感じるたびに思わず笑ってしまうし感心してしまう。

ボロボロのマクレーンが何度も消えては現れる、殺しても死なない、敵から見たらゴキブリにしか見えない点もお約束。マクレーンは他のアクション映画の主人公と比べても頼りない。口が汚い。なのに全然死ぬ気がしない。そのギャップが個人的には一番好きな「お約束」である。

そのお約束だけで個人的に高く評価をつけざるを得ない。人質も敵も味方も大勢死ぬシリアスストーリーなのにコメディにしか見えない。クリスマスになったらまず思い出したい傑作。
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