ブルースたかぎ

ダイ・ハード2のブルースたかぎのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード2(1990年製作の映画)
4.0
かなり久しぶりに見ました
子供の頃、自分の中ではダイハードシリーズの中でももっとも評価が低かった本作ですが、今見てみるとなかなか面白いな
テロの規模がでかい
航空管制システムをジャックし、飛行中の旅客機を人質に取るとは、歴史に残る大犯罪
本作では事前の情報収集と緻密な部隊連携、周到な計画により成していましたが、現在ならサイバーテロにより敢行されそうですね

なんたってジョンマクレーンがカッコ良いんです
動きがいちいちくさくて、泥臭くて、強くて一生懸命である
ブルースの演技は決して自然とは言えないんだけど、それで良いんです
だってそうでしょ
それがジョンマクレーンなんだから
かなり協調性に欠け、組織で動くことには向いてない彼だけど、最後まで諦めないからカッコ良いんだよなぁ
悪態つく様が魅力的

本作はちょい役でターミネーター2のT-1000役パトリックスチュワートが出てます
なんとブルースと戦ってるのです
ターミネーターにも簡単に勝ってしまうマクレーン恐ろしや
ジョンレクイザモまで一瞬出てました
私は見逃しませんでした
それにしても訓練された軍人に格闘で勝ってしまうマクレーン、強すぎでしょ
カッコよく勝たないからカッコ良いわ
彼はもうアベンジャーズに入れる

本作を見て思ったが、敵のテロリストに大義はあったのか
収監されている犯罪将軍を奪還するために敵は動きますが、これほど大掛かりな計画のもと、民間人まで犠牲にして奪還する意味はあったのか
テロリストでも無関係な民間人が搭乗した旅客機を墜落させることは、かなりの精神的負担であろう
人であれば誰しも人を殺したくないはずだ
そのへんの目的は掘り下げられず、あくまで無機質な悪として描かれていたが、それにしては士気の高い部隊だ
多くの人間が士気高く連携するにはある程度共通の目的が必要なわけで、その根底には恐怖による統制だったり宗教だったり、信念だったりがあるわけで、
そのような大義がないと軍人は人を殺さないんじゃないかな、イカれてない限り

敵のテロリスト側から描いたダイハード2みたいなのをリメイクしてほしいな
彼らの大義と迷いを描き、結果ジョンマクレーンに倒されるってのを描いてほしい

子供の頃ロードショーで見た日本語吹き替えにはマクレーンが、空港警察を愚弄するシーンのセリフが
一つ質問して良いか?
金属探知機はどっちに反応する?
ケツの鉛か頭のクソか
クソだな、、、
と吹き替えられてました
字幕ではそのような翻訳にはなってなかったのですが、とても秀逸な悪態ですよね
当時は意味が分かりませんでしたが、大人になってネットで検索すると(きちんと答えが出てくるのがすごい)、
頭が堅く腰の重い署長を皮肉ったセリフ
らしいですね
ダイハードが人気な所以は吹き替えの声とセリフにも大いにあると思うな