couhei

大曽根家の朝のcouheiのレビュー・感想・評価

大曽根家の朝(1946年製作の映画)
3.8
戦後直ぐの反戦映画。発表された時期から推測するにかなりGHQの干渉が入っているようにも感じます。
作品としての完成度は、その点で少なからず完成度が落ちてしまっている気もしますが、それ以上に、干渉下の作品として当時の時代背景を知る上で大事な作品と言える気がします。

戦後の世界観や戦時中を知ると言う意味では同じく戦時中及び終戦を描いた五味川純平の『人間の條件』を合わせて見ることが、オススメです。

最後に両作品を通じて言えることは、戦争には勝っても負けても良いものはなく、唯一戦争全てに共通するのは、全ての人間を狂わす、ということでしょうか。
couhei

couhei