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悦楽共犯者のTaTのレビュー・感想・評価

悦楽共犯者(1996年製作の映画)
4.1
自分なりの悦楽に浸る人達。で、それを描くのがヤン シュヴァンクマイエルだからちゃんと行くとこまで行っちゃってます。
粘土で作った模型に一枚一枚羽貼ってったり、パンちぎって丸めたり、大がかりな機械作ったり、儀式とも言えるような行為のためにそれぞれが労をおしまない。人間の奇妙さを痛烈に感じるシュールな世界。変態もここまでくると神聖笑
最後は妄想と現実が混ざったり、それぞれがまた違う悦楽を求めたり、尽きることのない欲求と愚かさを感じさせられる。
人間賛歌であり人間哀歌であるヤン シュヴァンクマイエルの交狂曲に終始圧倒されました。

でも、粘着質な音とか赤みがかったローストチキンとか体調良くない時に見るとキツイ。精神的にも肉体的にも健康な時に見ることをおすすめします。
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