安堵霊タラコフスキー

サンセット大通りの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

サンセット大通り(1950年製作の映画)
4.8
この作品だけでも見応えはあるし切なさも十分味わえるが、エリッヒ・フォン・シュトロハイムの作品群を鑑賞済みだともっと哀しい気持ちになれる、哀れな映画人についての映画。

というかサイレント映画への鎮魂歌的サスペンス映画を作ったビリー・ワイルダー自身も素晴らしいが、そのコンセプトで出演を承諾したグロリア・スワンソンとエリッヒ・フォン・シュトロハイムも天晴れと言わざるを得ず、この映画が名作として君臨しているのも二人の存在あってのものだろう。(ラストも言葉を失うくらい見事に狂気的で泣ける)