バンバンビガロ

サンセット大通りのバンバンビガロのレビュー・感想・評価

サンセット大通り(1950年製作の映画)
3.7
実在の俳優が本人役で出演しているところやハリウッドの舞台裏を扱うメタフィクション的な部分に注目が行きがちではあるが、この映画は安部公房の『砂の女』や溝口健二の『雨月物語』と同じような、特殊な磁場を持った女性に捕らえられてしまった男を描く怪談ものとして見ても面白い。
グロリア・スワンソンの過剰な外連味たっぷりの演技やあまりに空疎な感じを漂わせる豪邸もすでにこの世のものではないような雰囲気があり、脚本家志望のベティが代表する正常な世界との間での綱引きは見事にサスペンスとして機能している。
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