リタ

サンセット大通りのリタのネタバレレビュー・内容・結末

サンセット大通り(1950年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

無茶苦茶好み。
というか一目惚れでした、、という映画だった。

タイトルからしてもう音楽がいい、
そしてオープニングクレジットが
サンセット大通りに書かれているような仕掛けが素敵


最初、主人公(売れない脚本家)の貧乏生活が
淡々と描かれるんだが
説明パートなのに全然飽きない。寧ろ面白い。

テンポがいいのとセリフが良いので物凄く見やすい
すぐ引き込まれた


あとノーマ!ノーマ凄い。怖すぎる笑
登場から怖いけど、
トーキーのスターになれなかったのは
喋り方がキツくて怖いせいかな笑
変な声って言われてたし。笑


主人公もなんなんだ
メンヘラ年増の経済力に甘えたり、
若い女とのダブル不倫的な火遊びに夢中になったり。
そんなクズさも面白く見た。



あと執事!
執事兼監督兼筆頭ファン、
そしてまさかの元夫。
最初の夫ですよの告白には「えー!」って声出た
キモ過ぎる


あの階段がすごく好き。
『永遠に美しく』を思い出しちゃったけど
それともあんな階段は豪邸には普通にあるのか。


照明を浴びてチヤホヤされるシーンがグッとくる
あの時のノーマの恍惚を思うと。


ラストは最初に見た通りで予想出来るものだが
何故か涙が止まらなかった。
グロリアスワンソン、素晴らしかった
「もう悪口なんて言わないわ」
「これこそが私の人生よ」

我儘で強引だし妖艶な見た目の中年なのに
動いたら崩れ落ちそうな脆さもある

ビアズリーの絵でしかサロメ知らないけど
ラスト、階段を降りて喜びを伝える様子が
不気味で無邪気で。サロメだと思った。


セリフなんてなくても目で語るのよ
とか言ってたけど
その目がとんでもなく怖くて忘れられなくなりそうです
仰る通りですと思いました

主人公凄い喋るけど死んでも喋っててうけた
リタ

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