【1959年キネマ旬報外国映画ベストテン 第8位】
アカデミー賞にもノミネートされた『イタリア式離婚狂想曲』のピエトロ・ジェルミ監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品された。
ピエトロ・ジェルミ監督作品はパルムドールの『蜜がいっぱい』しか観たことがない。やっぱりイタリアのコメディは肌に合わない。
妻のいぬ間に浮気してしまう男をピエトロ・ジェルミ自身が演じている。不倫ドラマ、しかもそれをジャッジしない映画にはどうしても違和感を覚えてしまう。
そこはやはり陽気で寛容なイタリアならではなのだろうか。妻が聖人すぎる。あんな人いるかなぁ。男の理想の女性という感じ。
ナレーションを交えた語り口、皮肉交じりのユーモアはよかった。テンポも良く、演出も上手い。
だけどやはりストーリーが引っかかる。そこまで評価すべき映画とは思えなかったかな。