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国定忠治のodyssのレビュー・感想・評価

国定忠治(1960年製作の映画)
2.7
【水野久美がいい】

1960年、谷口千吉監督作品。 

有名な国定忠治に三船敏郎が扮している。その妻に新珠三千代、妹に水野久美。 

放浪の末に故郷に帰った国定忠治が、飢饉で困っている農民の一揆を助けたものの、役人に追われて仲間を連れ赤城の山に籠もり、しかしやがて山を下りて悪徳代官を斬って放浪の旅に出るまでを描いている。 

三船敏郎って、顔つきがいつも同じようで、迫力はあるのだけれど、どこか一本調子である。妻役の新珠三千代も、私はもともとあまり好きじゃないのだが、面白みを感じない。 

むしろ狂った妹を演じる水野久美がこの映画に色を添えている。

今どきの若い人は水野久美の名も知らないかもしれない。
日本を代表する美人女優で、ゴジラや(笑)、西洋人男優をも魅了したその魅力は、しっかりと記憶にとどめておくべきだろう。
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