こんな商売が存在するんですね。
今作はわずかながら音楽が使われてる。カメラは比較的安定してて、遠景も交える。
新境地ってほどではないけど、これまでのダルデンヌ作品と比べると変化を感じるつくり。
でもやっぱり根底にあるのは貧困。
複雑な関係性を、最小限しか提示されない情報でひも解いていく。すると主人公の隠された葛藤やらなんやらが見えてくる。
ちょうど中間のところで挿入される大胆なジャンプカットによって、ロルナの心情の変化が急激に加速していく。最終的にはちょっと寓話的な雰囲気に。
ジェレミー・レニエの変わり果てた姿にびっくりした。