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ロルナの祈りのodyssのレビュー・感想・評価

ロルナの祈り(2008年製作の映画)
2.7
【もう一つかな】

ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督作品。 

国籍を変えるために偽装結婚しているヒロインが、麻薬中毒である名目上の夫に同情を感じるようになっていくが、偽装結婚を商売にしている仲間からは容赦ない態度をとるよう迫られて・・・というようなお話。

『ロゼッタ』 でカンヌ映画祭を制した兄弟監督の作品で、語り口というか、淡々と登場人物の動きを追う手法は 『ロゼッタ』 と共通している。 ただし、日本人には話の主筋が見えてくるまで少し時間がかかるのと、ヒロインが――『ロゼッタ』 の少女とどことなく雰囲気が似ているが――『ロゼッタ』 ほど魅力的ではないので、映像からの快感という点では見劣りがする。 

また、幻想によって現実を裁くような形で作品を閉じているので、これでいいんだろうかと思ってしまう私でした。

なお、原題は 「ロルナの沈黙」 である。
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