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ロルナの祈りのleylaのレビュー・感想・評価

ロルナの祈り(2008年製作の映画)
3.8
ダルデンヌ兄弟のラブ・ストーリーは、失ってから始まる悲しすぎる愛だった…

↓以下ネタバレ含みます





ベルギー国籍を取得するためにブローカーの手引きにより、麻薬中毒者のクローディと偽装結婚したアルバニア移民のロルナ。ヤク中から抜け出せないクローディはロルナにすがります。しかし、ロルナは契約により次の国際結婚をしなければならなかった…

クローディへの愛に気づき一度だけ笑顔になるロルナ、その後に訪れる悲劇は何て皮肉な展開!

クローディの子を妊娠したと思い込み、一人で子供を育てていこうと決心したロルナは、今までとは違う母の表情になる。行き止まりにしか思えないロルナの姿をベートーヴェンのピアノソナタが優しく包み込むラストが切ない…

手持ちカメラと違って重たい35mmで撮った映像は、ロルナをしっかりと観察し、夜を照明なしで美しく撮るためだそう。

クローディ役は『イゴールの約束』のジェレミー・レニエ、常連のオリヴィエ・グルメもチラッと出てくる。
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