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ボウリング・フォー・コロンバインのyuのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

2024年31本目

マイケルムーアの映画は初めて見たけど、めちゃめちゃに面白い。ドキュメンタリー苦手だったけど、見てみようかなと思える。

「自分の身は誰が守る?自分。自分で守らないのは怠慢だ。」

強盗に押し入られた時警察を呼ぶ理由は銃を持っているから。その過程をカットして自分で守る。

サウスパークの作者も出てました。
殺人では無く、アニメで発散した。

音楽、映画、ゲーム、様々な要因のせいにして、それ以上深く考えない人が多い。専門家ですらこのように答えている。挙げた要因は、どれも他国の方が悪い統計が出ているが、アメリカのみ銃事件が後をたたない。

マリリンマンソンが例に挙げられていたが、「恐怖」が滲み出ているためにその物を規制しようとする。銃を規制せずにだ。また、メディアが世間を煽り、不安を与える構図はどこの国も同じだなと改めて実感。殺人事件の数は減っているのに、事件報道数は600%増加している。やはり、自分は安全ではない場所に身を置いていると不安を煽っている。

途中のアニメーションが分かりやすくアメリカの歴史を説明しくれているが、内容がエグすぎてホッコリできない。今のアメリカの銃社会はアメリカ人の不安による自己防衛本能である。銃を持ちながら「平和」と謳っても違和感しかない。核保有による平和と同じで、抑止力による平和はあり得ないだろう。

銃社会にメスを入れるが、人種問題にまで発展。何かあれば黒人のせい。黒人が誘拐したと言えば、世間はなんの疑いもせずに犯人と確信する。本当に狂った世界です。テレビ番組で黒人を捕まえ、黒人=悪魔と揶揄する番組があるほどだ。少なからず、何も考えられない視聴者は黒人を悪魔化して差別しだす。

大気汚染問題は報道せず、銃による事件ばかりを取り上げる。製作陣は服が破れたりする派手な事件を扱いたいために、銃事件ばかりを報道する。

アメリカとカナダの銃事件の違いも面白い。米人「カナダ人は暴力映画を見ない」→子どもはみんな大好き

米人「貧困がない」→失業率はアメリカより高い

米人「白人しかいないから」→黒人、黄色人種、茶色人種もいる

銃の普及率も、カナダは1000万世帯に対して銃は700万。
アメリカと同じく、銃の取得も容易だ。

ましてや家のカギすらかけない人もいる。隣人に対する不安の違いなのか。

Kマートで弾丸の販売中止は難しいなと思う。それが売上につながっているのは確かだし、猟で使う人もいる。しかし段階的に減らして90日以内には販売中止と行動に移すことができた企業はもっと賞賛されて良いけどな。

チャールトンヘストンへの見方が変わりそう。
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