まりも

間違えられた男のまりものネタバレレビュー・内容・結末

間違えられた男(1956年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

きついです。真面目で無口な人間は損をする。

観たつもりになっていたパターンの作品。ヒッチコック娯楽を期待していたものだから、個人の力ではどうにも動かない世の中の体制だとか集団の思い込みの強固さだとか観ているとつらくなる。
罪が晴れたところで、、めでたしめでたし、、にならん。

地味ながらヒッチコック!な心理描写が余計にキます。
ヘンリー·フォンダがほんとにこれでもかと不運で損するタイプなものだから、妻の強い愛が逆に裏返っちゃってはたきたくなる感情がこちらに襲ってくる。
その後のおでこにキズ出来てもずっと真面目な顔のヘンリー·フォンダが哀れすぎて、ちょっと吹き出してしまうという情緒忙しい。

久しぶりに飲まずには観ていられなかったです。
と映画のせいにしたけれど、ビールがおいしい季節になってきましたね。
まりも

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