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親指トムの奇妙な冒険のLeafのレビュー・感想・評価

親指トムの奇妙な冒険(1993年製作の映画)
4.1
ウォレスとグルミットを制作していたアードマンスタジオではカメラマンとして働いていた監督の唯一の長編作品。
せこせこと貯めた楽天ポイントを使用してようやく購入。
やっぱりストップモーションは良いですね。もう正直意味のわからなさも含めて最高です。

遺伝子操作で生まれたミクロの赤ん坊の冒険活劇?

ただ、個人的には内容なんて半分どうでも良くて、やっぱりその表現幅が素晴らしい。世界観も自分はかなりハマってます。
特に人形の動きなんかは思っていた以上にヌルヌルなのと、その上で、正直動かさんでも別に良いじゃん!と思うようなところもバタバタしてるし、いよいよ意味もなさそうなのにただ入ってるシーンもたくさんあって最高。(あの謎のアクセサリー、街頭の虫、風に吹かれる新聞紙とか...)

独特の造形もたまらないし、人間もなんでわざわざこんなめんどくさいことをするのか。おかげでしょうもなさがさらに際立つので、普通に撮ったら別に何にも面白くない部分でもちょっと笑いたくなる感じが出ます。おとぼけ具合が良い。
ストップモーション作品大体全部感じるけど、このマジで謎なこだわりと結局やり切るあたりに尊敬しかない。

おまけで入っていたメキシコのクレイアニメ、ノーブラ。こちらもかなり良い感じだった。こういうしょうもない話に愛着を湧かせてくれるのがこの表現媒体の素晴らしいところ。(少なくとも自分にとっては)
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