瞳の色が違い
肌の色が違い
話す言葉が違う二人の子
同じ母(乳母)に育てられ
同じ子守唄を聴いて育った二人は
ある日突然、引き離される
成長したアズールは
乳母の子守唄を忘れず
遠い異国へと旅をする
影絵とはまた違い、美しい!
よくある冒険もの、として観るのは簡単。
ただ、それだけではありません。
青い瞳の子、アズールが旅する異国は
育ての乳母と同じ言葉が飛び交う
聞こえるけれど、よく聞き取れない世界。
自分と同じ言葉を話す人はいない
…外国映画といえば、字幕や吹替
この作品、「よく聞き取れない世界」の言葉を、字幕もつけなきゃ吹き替えもつけない。
わからないままにしてる。
そこが最高。“わからない”を体験させてくれる。
“異国”を、こんな風に表現するなんて素敵♪
ファンタジーだけど
オスロ氏の語りたいことは
恐ろしく現代的なのよね。
そこが好き。