すえ

ヒア&ゼア・こことよそのすえのレビュー・感想・評価

ヒア&ゼア・こことよそ(1976年製作の映画)
-
記録

映画禁を破った勢いで鑑賞。

“ここ”と“よそ”ではなく、ここ“と”よそというニュアンスだろう。フランスとパレスチナ。

それほどゴダールを観ていないくせに語るのはなんなんだが、今作で彼がどれだけ映画作りに紳士に向き合っていたか分かるような気がする。映画のことを考え、討論を繰り返し、映画理論を確立させてきたゴダールだからこその作品だと思う。映像を空間的、時間的にも理解して、映像の持つ力を上手く使ってひとつの映画を作り上げているんだなぁと感銘。

以前、バザンの『映画とは何か』を読んでいたため(途中で挫折)、多少分かりやすかった。しかし、未だ高次の理解に及んでいないし、映画体験という経験があまりにも少ないため、これからしっかり勉強しなければなぁと何だかやる気が出てきた。

個々の独立した映像を、繋ぎ合わせることである大きな意味を作り出している。今作で特徴的なのは、観客に対し、ただ単に映像を提示するのではなく、映像と映像の間を意識させるような作り方をしていたところかなと思う。
馬鹿だから細かいことは分からん🤪

内容がどうとかよりも、何だか映画それ自体のことを勉強したくなるような面白い作品だった。

2023,226本目 7/22 DVD
すえ

すえ