世界は区別することによって立ち現われる。ここ(フランス)とよそ(パレスチナ)が違う場所なのだと区別することでこの映画が成り立っているように。世界はそういった複数のイメージの連続で成り立つ。資本主義は…
>>続きを読む「ゴダール/ソニマージュ初期作品集」
本作は『ヒア&ゼア こことよそ』『パート2』『うまくいってる?』の3作品で最小限な物語の系列、恋人の日常を映す中、ホロコーストの犠牲者とヒトラー、イスラエ…
「目と言語=舌のあいだには、激しい闘いがあります。目とは人民であり、言語=舌とは政府です。政府がみずからの見ることについて語り、それに応じて行動するなら、結構なことです。それは医者の言葉なのですから…
>>続きを読むわかりやすくはないが説明的でこれも映画だけどもはやゴダールの宣言のよう。
タイトル的にはici(フランス)とailluers(パレスチナ)を対置しているが、そのほかにも空間と時間、映像と音などを対…
パレスチナ問題をドキュメンタリーとして製作する人間は多くいるだろうが、そこに自らの映像理論を交えるといった“このスタイル”で語る人間はゴダールしかいないだろう。
これは紛れもなくパレスチナについて…