みーちゃん

ザ・ロックのみーちゃんのレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
4.0
午前十時の映画祭。先ず、本作をスクリーンで観れたことに感謝。純粋に再鑑賞の機会として嬉しかった。なぜなら、昔に観た時の印象と、全体像がかなり違っていたから。

覚えていたのはニコラス・ケイジの巻き込まれ感が、いちいち面白いこと、トロッコに投げ込まれた手榴弾を秒殺で投げ返すのが笑えること、そして、登場時はいかにも囚人然として、汚くて危ないショーン・コネリーが、居るべき場所に居て、着るべき服を着て、整えるべき髪を整えた瞬間、知性も威厳も風格も、FBI長官とは器の大きさが違う!と、誰の目にも明らかになってしまうこと。しかも、紳士でチャーミングで無敵。その魅力は、いつの時代も健在だった。

でも、アルカトラズ島でのミッションしか記憶に残っておらず、それまでの過程を、前半で、あんなに丁寧に、アクション満載で、尺を使って描いているとは思わなかった。それによって、エド・ハリス✨とデヴィッド・モースの人物像や、反乱の意味と悲劇、終盤の仲間割れの見方が、大きく変わった。

冒頭から、一瞬も目が離せず、こんなに怒涛の展開とスピード感のある作品であった事にも驚き。新しい発見と共に、メイソンが、きっとどこかで人生を取り戻し、謳歌しているに違いないと、永遠に思わせてくれるところも胸が熱くなった。