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ザ・ロックのNTKのレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
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素晴らしく完成された名作…素晴らしい…。生物兵器、テロリズム、アルカトラズ、国に尽くしてもなお無視され続けた悲劇の人物たち、スーパー化学オタクの主人公に国家の超危険人物(脱獄のプロ)のバディものと娯楽映画の全てが詰まっているのにどこか考えさせられる余韻を残していた…。
みんなが海ぶどう海ぶどうとよく言っているので見るか〜程度で観たのはいいが、アクション大作としてのエンターテイメント性の中にエドハリス演じるハメル准将のキャラクター性がぐぐぐぐぐっと輝いていたのが凄く好きでした…
根っからの軍人としての矜持と作戦に参加した部下たちとの軋轢とプレッシャー、根底の人間性は揺るがずにしっかりと芯を通していた悲劇の人物としてのキャラクター性をどうしても考えさせられてしまう…。特に、シャワー室でのネイビーシールズ隊員との対峙のシーンが本当に絶妙な塩梅すぎて…正義と、同じく軍人で国家を守りつつもないがしろにされた悲劇の人物たちとの均衡がたった一つのレンガで脆くも騒音ののちに崩れ去り、攻撃停止の命令は銃撃音にかき消されて誰にも聞こえない…というシーンの構成力…素晴らしい…あそこが1番好きなシーンだな…
トロッコ的アクションあり、爆破あり、ドラマあり、名バディあり、とあまりにも良さが詰まった名作でした!!いや〜〜〜〜〜超!楽しんだ!!!!!!!!!!!
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