オレンヂ

ヘブンズ・ドアのオレンヂのレビュー・感想・評価

ヘブンズ・ドア(2009年製作の映画)
2.5
元は1997年のドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」。
自主映画を撮るただの映画おたく、トーマス・ヤーンが気鋭の新人監督になった作品。

そんな映画を、STUDIO 4℃のマイケル・アリアスがリメイク。
「アニマトリックス」「鉄コン筋クリート」に続く監督作品で、初の実写映画。

「鉄コン筋クリート」のデキが非常によかったしこりゃ観に行くか。

と、思ってたんだけど・・・
CM等売り出し方がなんとも日本の純愛ドラマチックで萎える。
スイーツ向け必至って感じで心配。
どうなの、そこら。

でも観に行くかなぁ。

映画を観てきました。

これ、深夜にたまたまテレビでやってて観たら面白いと感じたと思う。
つまり佳作ってところだ。

でもこれ、オリジナルがある訳だし、オリジナルの主人公を若い男女にして舞台を日本にして、無難にしたらこうなっちゃいましたてな感じ。

冒頭の映像に多少こったところがあったものの、その後はいたって普通。この企画、ドラマスタッフが撮ったってこうなるんじゃないの?

ところどころリアリティがないけど、そこは映画的に目をつぶるとして、ストーリーがやたらリアリティな設定だったりして、ロードムービーならではの疾走感と、刹那的なところが欠けてた。
見せ場はいたってありがちなパターンだった。

実家の前でマサトが死にたくないとつぶやいて崩れるシーンが、ようやく人間的な心情が描かれていてよかった。

ちょっと残念な感じでした。
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