元は1997年のドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」。
自主映画を撮るただの映画おたく、トーマス・ヤーンが気鋭の新人監督になった作品。
そんな映画を、STUDIO 4℃のマイケル・アリアスがリメイク。
「アニマトリックス」「鉄コン筋クリート」に続く監督作品で、初の実写映画。
「鉄コン筋クリート」のデキが非常によかったしこりゃ観に行くか。
と、思ってたんだけど・・・
CM等売り出し方がなんとも日本の純愛ドラマチックで萎える。
スイーツ向け必至って感じで心配。
どうなの、そこら。
でも観に行くかなぁ。
映画を観てきました。
これ、深夜にたまたまテレビでやってて観たら面白いと感じたと思う。
つまり佳作ってところだ。
でもこれ、オリジナルがある訳だし、オリジナルの主人公を若い男女にして舞台を日本にして、無難にしたらこうなっちゃいましたてな感じ。
冒頭の映像に多少こったところがあったものの、その後はいたって普通。この企画、ドラマスタッフが撮ったってこうなるんじゃないの?
ところどころリアリティがないけど、そこは映画的に目をつぶるとして、ストーリーがやたらリアリティな設定だったりして、ロードムービーならではの疾走感と、刹那的なところが欠けてた。
見せ場はいたってありがちなパターンだった。
実家の前でマサトが死にたくないとつぶやいて崩れるシーンが、ようやく人間的な心情が描かれていてよかった。
ちょっと残念な感じでした。