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ヘブンズ・ドアのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ヘブンズ・ドア(2009年製作の映画)
3.8
ミュージシャンになる夢を諦めた28歳の青山勝人(長瀬智也)は、病院の検査で脳に腫瘍が見つかり、余命幾ばくもない状態だと宣告される。勝人は病院で、14歳の少女・白石春海(福田麻由子)と出会う。7歳から親と離れて病院で暮らす春海は先天性疾患と骨肉腫を患い、余命1カ月と告げられていた。2人は意気投合し、病院の調理場に忍び込んでテキーラで乾杯する。勝人が海の話をすると、春海は海を見たことがないと言う。勝人は、春海を海に連れて行くことにする。2人が病院を抜け出すと、鍵がついたままのオープンカーを見つける。2人はその車で出発する。しかしそれは、謎の企業K3ホールディングス社長・小久保(長塚圭史)が、部下の辺見(田中泯)と安達(大倉孝二)に“ある物”を運ばせるために用意した車だった。2人はガソリンスタンドに立ち寄るが、所持金がない。春海は車内を探り、拳銃を見つける。店員に強盗と間違われた勝人は、成り行きで金を奪い逃走する。2人は東京に着き、原宿で洋服を買い込む。しかし金が足りないので、勝人は郵便局で強盗を働く。海に向かう準備を整えた途端、勝人が発作で倒れる。薬で一命を取り留めた勝人を支え、春海が荷物を車に積もうとすると、トランクに大量の現金入りの重箱があった。2人は高級ホテルのスイートルームに泊まり、豪勢なディナーを食べ、楽しい時間を過ごす。しかし、再び勝人の発作が起こる。翌朝テレビで、勝人が強盗と春海誘拐の容疑で警察に追われていることを知る。ホテルに大勢の警察官がやってきて、県警本部・刑事部長の長谷川(三浦友和)とその部下が2人に迫っていた。辺見と安達も、盗まれた車を探してホテルにやってくる。何とかホテルを脱出した2人は、奪ったパトカーを走らせる。2人は遊園地に立ち寄る。勝人を3度目の発作が襲うが、薬はもうなかった。春海は薬局を見つけて入ると、店員に拳銃を向ける。持ち直した勝人と春海は、残り少ない時間を、再び走り出す。
ドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズドア」をリメイク。
年齢を越えた勝人と春海の兄妹のような親友のような関係がかわいいし、残り少ない時間をやりたいことのために使い尽くす逃避行がエモいし、アンジェラ・アキの主題歌もステキなファンタジックなヒューマンサスペンス映画。
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