umihayato

モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアンのumihayatoのレビュー・感想・評価

5.0
この映画が僕らの教典でもいいなと思うほど狂おしく好き。吹き替えと特典が見たくてとうとうBlu-ray購入。

人々の宗教に対する価値観や権威、盲従する大衆を笑いのターゲットとした風刺作品。

ローマ人に拷問されて5年逆さ吊りにされても、「自分の犯した罪なら当然。働かざる者食うべからずを教えてくれたローマ人を尊敬してる!夜に20分だけ下ろしてくれるし」と言っている囚人、まさに今の日本人でしょ(笑
主人公が、勘違いした群衆によってメシアにされる場面は核心グサグサ過ぎだし、ヒョウタン派とサンダル派に分かれるシーンも爆笑。
そりゃ宗教団体イライラだわな笑
「神への冒涜だ!」と言ったらしいが、観たらわかる通りこの映画は信徒を馬鹿にしてるだけで、神は馬鹿にしていない。

ジョン・レノンの言う通り
『イエス(神)は偉大だったけど、弟子たち(人間)が馬鹿だった。』

権威や思想に浮かれちゃってる人達、何かに盲従してる人達を、正しく馬鹿にして怒らせる為の教科書。
やはり何度見ても傑作だし、見る度に新たな現実との接続点が見つかる。
これ見て「俺の事馬鹿にしてるのか!?(怒」とちょっとでも感じたら、生き方考え直した方がいい。

ヤバすぎてカットされた国粋主義者のエピソードも、現社会ではかなりの破壊力がある。

メイキングも最高。
宗教との対立で上映禁止や物議を醸した様子や、各人の意見がとても興味深い。
いやー本当に面倒くさくて嫌だね宗教って。
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