Jimmy

結婚哲学のJimmyのレビュー・感想・評価

結婚哲学(1924年製作の映画)
4.3
シネマヴェーラ渋谷で『君とひととき』(ルビッチ監督『結婚哲学』のセルフリメイク)を観たので、購入DVDで『結婚哲学』を久しぶりに観た。
本作の初見は1994年1月、その後も繰り返し観ている。

もともとドイツ映画監督だったエルンスト・ルビッチがハリウッドにわたってから撮った「ソティスフィケイテッド映画の原点」となる作品。

『結婚哲学』はサイレント映画なので、なかなか字幕だけでは判らなかった部分が、トーキー版『結婚哲学』=『君とひととき』を観てからだと、本当に良く分かる。

例えば、パーティのお開きの際に、女性ミッツィが友人の夫フランクに「10分以内に外の車に来て」という手紙が映された後、車で待っているミッツィが運転手に車のクラクションを鳴らさせる、というのは初見時は見落としていた。
こうした細部が、『君とひととき』を観てからだと、手を取るようにわかるのだが、『結婚哲学』がこんなに素晴らしい映画だと再認識することが出来て嬉しい。
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