しめさば

若者たちのしめさばのレビュー・感想・評価

若者たち(1967年製作の映画)
4.0
熱量!とにかくテンションが高い。田中邦衛が割烹着着てわしわしと家事をする横で洗濯機に洗剤をガシガシ振りかける橋本功。二人があーだこーだ言ってる傍ら謎の悟り顔でしれっと真っ当なことを言う山本圭に、頭抱えながら机に向かう松山政路。もうずっとこんなテンション。顔のアップもやたら多い(特に、田中邦衛が何か言いたそうに目と口をぽかっと開けた顔)。登場人物全員が暑苦しいくらいものすごいパワーで生きていて、それがとてもキラキラしていて、不覚にも感動してしまった。なんだこれ…。大滝秀治の遺影まで圧が凄い。佐藤オリエはクラスにいたら絶対嫌いなタイプだけれど、とてもチャーミングであった。松山政路の顔めちゃめちゃ早稲田浪人生っぽいな。左翼的で古臭くてうるさい映画だけど、割と爽やかに観られる。
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