高度経済成長期の痛みと苦しみと兄弟愛
超マイクロ名画座ラピュタ阿佐ヶ谷で開催中の『戦後独立プロ映画のあゆみ-力強く』の中からの一本。知りあいの邦画好きのオジサマが昔ハマッたと熱弁をふるうので試しに…
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こんな時代があったということ、ずっと忘れたくない。登場人物全員がいつだってがむしゃら猛スピード。
自分のことを最後まで可愛がれよ、って言えるのいいなあ
みんなが幸せにならなきゃ、やっぱり一…
このレビューはネタバレを含みます
1967年作品。
同名のテレビドラマでコンビを組んだ山内久が脚本、森川時久が劇映画初の監督をした青春もの。
熱く真っ直ぐな登場人物たち。
太郎(田中邦衛)、次郎(橋本功)、三郎(山本圭)、オリエ…
立場があって生活があって、正義や事情がある。
誰も間違ってないからこそ否定も肯定もできなくて、それは結局自分の可愛さでしかない。
そんな自分の狡猾さも受け入れながら、私たちは生きていかねばならない…
登場人物たちは父とほとんど同じ年齢で、父との葛藤の日々を思い出しました。
熱く生きてた(生きざる得なかった)世代なんだなあということが伝わってきました。
暴れる田中邦衛さんに父をかさねて、微温的な…