エドワード・ヤンはやっぱり「信念」を表現することに長けすぎてる。
信念と信念のぶつかり合い、それで世界が成り立っていることを本当に小さな規模の人間関係で描き出しちゃうんだから凄い。
ラストシーン…
良い映画を観れた。
個人を映しながら、誰もが交換可能な社会構造の歪さを同時に映す。見事だ。
不純な関係たちを描くからこそ、純愛が際立つ。マルトとルンルンのラストシーンに、「カップルズ」と題された…
恋が反転するとき愛は泣くよ。互いのご飯が美味しくないと思うとき、恋は誓うよ。愛はその向こう側で銃口をこちらに向けていて、ネオン管が点滅している。愚かみたいだ。
いつか、いつか、いつか、めざとく見晴ら…
悪い方が狡い方が強いんだというのはそこまでしか達し得ない人間であって純なままでいられる人間の方が真に強い、
とか思うてたら結構人生って悲哀なとこまで行ってまぁまぁズンとなる。レイヤー厚い。
現実そこ…
鬱屈した若者たちを描いた『クーリンチェ殺人事件』より、この若者四人組の悲喜劇の方が好みだった。
登場人物みな半グレでどうしようもなくて、「人間は愚か者か悪党のどちらかしかいない」と決め込んでいる。…
© Kailidoscope Pictures