透徹で、いびつで、目醒めたくない甘い悪夢。モノマニアとフェティシズムの世界。足にピッタリフィットするハイヒールをプレゼントするのって支配の匂いがする。
昔、小川洋子の文章や感覚があまりにも好きで、お…
小川洋子さんの原作を読んで心動かされた監督が映像化したフランス映画。
主人公は工場での事故で薬指の先を失い、次の仕事としてたどり着いたのはある標本室の事務員。
そこでの会話がメインで進んでいくスト…
このレビューはネタバレを含みます
2021/05/09
ディアーヌベルトラン監督
原作 小川洋子さん「薬指の標本」
2005年フランス映画
キャスト
オルガ・キュリレンコさん(イリス)
マルク・バルベさん(コスタ)
イリスの純粋…
このレビューはネタバレを含みます
映像の撮り方やセットだけではなく、物語の深い内容がもの凄くよかった。まず最初に感じたのはフロイトの心理学の専門用語でもある"連想"という言葉で、多くの人は大抵何か思い出したくない過去の嫌な辛い経験が…
>>続きを読む「この靴をはいたまま、
彼に封じ込められたいんです 」
*
標本技術士に芽生える愛を描いた
小川洋子の同名小説の映画化
今日観たロマンティック映画
なのに ちょっとホラーな…
兎に角映像が美しい。
雰囲気がTHE フランス映画って感じだけれども、きちんとストーリーが進んでいって、最後にもちゃんとオチがある。
主人公が肉体的にも精神的にも耽美観にゆっくりと侵食されていく様に…
薬指の先を、ソーダ工場での仕事中の事故で切り落としてしまい、退職したイリス。
違うことをしようとやってきた港町。
生活時間の合わない漁師とベッドを折半し、ホテル暮らしを始める。
新しい職場は標本製…