さうすぽー

薬指の標本のさうすぽーのレビュー・感想・評価

薬指の標本(2004年製作の映画)
3.7
自己満足点 73点

日本の小川洋子氏による同名小説を原作としたフランス映画。
とある港町にある標本店で助手として働く事となった女子が標本技師に依存していく様を描く官能ドラマ。


以下はAcid Black Cherryの曲「蝶」に出てくる歌詞の引用です。

『愛の罠にかかった私は蝶
どんなにもがいたって動けないままで
声が出ちゃうくらい玩ばれて
愛じゃないけど 私 あなたが好きだった

これでいいの 一人よりはマシ…
あなたを追掛けて どこまでも堕ちていく あなたの香りを追って…』


凄くこの映画の内容にマッチしており、この映画の主人公の心情にも似ている気がします。

男性に依存してコントロールされてるけど、依存することを良しとしてしまう女性の頑なな心情が見ていて面白いです。

官能シーンもとても妖艶でエロチックで魅力されました。

ストーリーと関係ないような人物も出てきて若干気持ちが離れることもありましたが、比較的作品を堪能出来ました。