公開当初、あまりに話題過ぎて逆に観に行きにくい心情が働いた当時の自分をいますごく後悔してしまう素晴らしい映画だった。
サイコスリラー、からのゴーストホラー、からのヒューマンドラマ、からのまさかの美しきサスペンスが香るラスト。
107分の上映時間の中で、これほどまでに目眩く作風の印象が変わっていくフイルムはこれまで観たことがなかった。
アクションだけじゃないブルースウィリスの雰囲気の大らかさが良かったし、天才子役オズメントくんの演技はどこか昨今の日本の子役ブームを先取りするような感じがした。可愛らしさと明晰さが同居してる感じである。
そこまで複雑さやテクニカルは感じないはずなのだけど、振り返ればきっと綿密に練られたシナリオなのだろうなあと思わせる展開力が本作にはある。
あんまりに有名だし、今更このころのホラー観てもなあ、と油断している映画好きは是非観て僕のようにラスト10分で
「まさか泣く羽目になるとは、そんな映画だったとは!」
と心地の良い裏切りを堪能してほしい。