クリーム

ぼくは怖くないのクリームのレビュー・感想・評価

ぼくは怖くない(2003年製作の映画)
4.0
途中まで、展開が読めなくて、面白かった。読めてからも結構楽しめました。ミスリードを楽しむ作品。前情報無しの方が楽しめると思います。
背景が南イタリアの広大な麦畑なのも素敵でした。

1978年夏、南イタリアの小さな村に住む10歳の少年ミケーレ。彼はある日、友達と見つけた廃屋の裏で穴の中に鎖に繋がれている少年を見つけます。怖くて誰にも言えず帰りますが、気になって何度も穴に通うのですが…。



ネタバレ↓



序盤は、麦畑で5人程の子供が廃虚に探検に行くようなストーリーで、友情物語かと思いました。その中のガキ大将の罰ゲームの内容が、紅一点の女の子に「アソコを見せろ」とか止めに入ったミケーレに腐りかけた柱を渡らせたり、絶対、この子が悪だと思ってました。
しかし、そんな話ではなかった。
穴の中にいた少年の名はフィリッポで、誘拐したのはミケーレの父を含む身代金目的の誘拐をした村の大人達。ミケーレは、フィリッポと仲良くなり始めます。
それを父の犯罪者仲間のその息子がミケーレが少年に会いに行ってる事をチクります。友達の父はイカれ気味で、ミケーレを殴り、連れ帰ります。ミケーレの母と口論になり彼女をレイプしようとした所にミケーレの父が帰って来て、ギリギリセーフでしたが、ミケーレは大目玉をくらいます。
大人達の話で、フィリッポが殺されるかも知れないと知ったミケーレは穴から消えた彼を探し出し、逃がします。 そして、フィリッポを殺しにやって来たのは、ミケーレの父。暗闇の中、撃たれたのは、ミケーレ。父は息子と気付き、泣きながら抱きしめます。
ミケーレは父の背後に立つフィリッポに手を伸ばし、にっこり笑いました。
誘拐犯のボスは警察のヘリが追い詰めます。

死んだかと思ったけど、ミケーレが助かって良かった。ミケーレの役の子が可愛くて、退屈せずに観れました。まさかの父だけじゃなく父の仲間は全員、誘拐に関与していたなんて…。最初のワルガキ、気弱な少年がチクる、父が犯罪で間違って息子を撃つ等、ミスリードに継ぐミスリードが楽しかったです。

*ひかりんごさん、ありがとう♡
クリーム

クリーム