高橋早苗

西の魔女が死んだの高橋早苗のレビュー・感想・評価

西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)
3.4
学校で 行き場をなくした女の子は
しばらくの間 森に住む祖母のもとで
暮らすことに


おばあちゃんの毎日は
先立ったパートナーとの思い出と
広い庭で慈しむ草花たちと
ひとつひとつ 丁寧に刻んでいく
日々の営みで 出来上がっている

そこに飛び込んだ孫娘は
魔女修行をすることに


無条件に愛してくれて
優しくて
時に頑固で
譲らなくて


そんな おばあちゃんとの日々が
彼女を変えていく


新しい場所でも
自分を見失わず
自分で決められる人に
成長していく


また何処かで
迷ったら
立ち止まったら

おばあちゃんとの日々に
しばし立ち還り
また歩き出せる
その安心感


長い人生から見れば
ほんのひととき
孫娘にとっては かけがえのない
大切な時間


この映画を好きになる
あなたの中にも
繰り返し
立ち還り
自分をさらけ出して
また 自身で答えを出すことができる
そんな大切な人との思い出が
あるのではないかしら?
高橋早苗

高橋早苗