イクミナ

シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録のイクミナのレビュー・感想・評価

1.0
あまりにもひどい
わたしは、『唐版・夜叉綺想』から状況劇場を見始め夢中になり『青頭巾』まで毎回、3回くらい見に行った。根津甚八が去り、大久保鷹が去り、小林薫が去り、十貫寺梅軒が去り、エクスタシー、尽きせぬロマンティシズムは、薄れ、見なくなった。何年か前、花園神社に唐組の芝居を見に行ったが、唐は、転倒して出られなくなったとのこと。テント内の匂いから昔のことを思い出して懐かしかったが、すべてが違った。
『シアトリカル』は、見たいと思っていた。TSUTAYAにもなく、Amazonで販売しているが、そんなにお金を出したくはなかった。それが、新宿の図書館にあり、観たが、がっかり。夢が壊れたとはこのことか。唐は年老いて、酒乱としか見えなかった。やらせのような劇団員たちのインタヴューやら、エピソードに見ているこちらが恥ずかしくなるような有様。それにしてもひどいつくりだ。がっかりだ。かなしい。
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