ダイナ

ミッドナイト・ランのダイナのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)
4.3
アメリカ製作アクションコメディロードムービー。諸事情により警察とマフィア双方から追跡されることとなったバウンティハンターと横領会計士の道中を映す。

ジャック・ウォルシュを演じるデ・ニーロ、他作品でも印象的な硬派で哀愁漂う姿は本作でも健在ですがそれを覆いかぶさるくらいのフランクでやんちゃなジャックの性格はとても新鮮で魅力的。警察マフィア相手にかき回す破天荒さはまさしくトリックスター。常に手錠をかけられているという立場が下にも関わらずジャックに対等にぶつかっていく会計士ジョナサン・マデューカス演じるチャールズ・グローディンも素晴らしく、マフィア相手に横領かます度胸はあるもののどこか地味でクソ真面目な姿はジャックと対照的で正義感という共通項はあるものの凸凹したコンビはナイスバディ感抜群。

BGMはコテコテの80’sミュージック。中年ベテラン風味で哀愁漂う泣きのギターがかっこよくもどこかダサくてちょっと笑っちゃいそうでしたが、時にエレキに時にアコースティックにとアップにミディアムに楽しい曲調が展開をとても盛り上げてくれていて中盤以降はもう文字通り音を楽しむノリノリな自分が。

ブルースブラザーズばりの廃車送り、ヘリからの追跡、街中銃撃等アクション面も見応え抜群。音楽アクション登場人物がバッチリと噛み合っていて、そしてラストシーンも最高。面白かったです。
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