まちまおまるこ

Love Letterのまちまおまるこのレビュー・感想・評価

Love Letter(1995年製作の映画)
4.8
舞台が函館だとずっと思い込んでいた。
昔の函館市立図書館だと。小樽だったことを
28年ぶりに再見して知った。思い込みってあるもの。
街並みが綺麗。光が美しい。それが病院の廊下でも。
音楽が静かに語るので、画面見ない時も流しっぱなしで聴いている。
ちょっと、中山美穂の可愛さあざとさを強調しすぎなのは辛いけれど
ラブストーリーで恥ずかしくて観られないかと思ったけれど、素直にいい映画だった。

中学生の藤井樹のふたりが素敵。中学生の頃ってこうだったよね。ぶっきらぼうで、乱暴で。自転車置場のテスト答案見返すとこ、良かった。柏原崇、いいなあ。こんな婚約者が山で死んじゃったら、いくら豊川悦司が慰めてくれても諦められないよね。加賀まりこのお母さんとふたり泣くシーンが沁みた。
不動産屋の叔父さんに光石研、タクシードライバーのミラー越しの少しの役で酒井敏也さん、樹の亡くなったお父さん(遺影と、瀕死のシーンのみ)に田口トモロウ、カジ親父に塩見三省。今も頑張ってる役者さんたちの若き日の姿がいい。みなさん声は変わらないね。何度も見返せるから気づく。

死が身近になってきている。主人公の立場から、母親の年代になっている。だからこそ再見できて、見方が変わってきたことがわかった。
女の人の描き方はやっぱり時代を感じる。
アマプラに感謝。
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