Takaomi

幸せへのキセキのTakaomiのレビュー・感想・評価

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)
4.0
邦題はもう少しなんとかしてほしいけど、久しぶりに当たりの映画でした。
動物園付きの家なんて、、、夢にあふれてるし、そこに住むなんて面白いに決まってます。しかも実話だなんて!!

僕たちのこれからの人生は、まさに何が起こるのかわかりませんね^^
20秒の勇気と行動さえあればなんだってできるっていう力説がまた好きでした。

母親の存在って父親にとってはもちろん、子供たちにとっても、なくてはならない存在だと痛感させられました。
それぞれに対する故人の想いや悲しみは全く違って、それを共有し合って助けあうことも容易ではない。

だんだんと離れていく父親と子供の気持ちと絆。
それらが廃れた動物園の復活や動物たち、新たな人との出会いを通して学んでゆくストーリー。
果たしてミー、一家の絆と動物園を立て直すことはできるのか?

まず出演者それぞれの濃いキャラクターがよかった。
マッドデイモン、スカーレットヨハンソン、エルファニング、娘ロージー役のトーマス・ヘイデン・チャーチ、息子ディラン役のコリンフォードなどなどが素晴らしくぴったり大抜擢でした。

そして肝心な動物たちの表情や仕草も愛らしい、飼い主のことをよく見てたり懐いているなって思わせる演出も素晴らしい!
街で熊ちゃんにばったり会ったり、玄関中に蛇まみれってのは、僕も観ていて、笑いながらうわあ!とか言って騒いでしまいました(笑)

ただ一つ言えることはエピソードが全体的に薄味だったかな。
動物にはまったく縁のない主人公でも何かしら動物との伏線がほしいところ。奥さんとの初デートが動物園とか、動物との思い出とかさ。
動機が曖昧なのもアリだけど、この映画に関してはもったいない気がする。

動物たちとの交流や笑える失敗エピソードがあればもっと感情移入もできたと思うし、動物たちが映画を盛り上げるだけの材料になってしまったのが残念だった。

ラスト 奥さんのキャサリンと初めて出会ったカフェのシーンもジーンと来たんだけど、映画の冒頭にも入れた方が余韻も味わえて、もっと良かったと思う。
奥さんとの思い出やそれぞれが持っている悲しみや葛藤をしっかりと描けていたら、ベストに入ってたと思ったり(笑)

でも家族で観れて、笑えて、感動するにはぴったりな映画です。これ以上に素敵な作品はないです。
家族とは?動物とは?すべての生きものたちを愛してあげたくなるやさしい映画でした。
Takaomi

Takaomi