おけい

狙撃者のおけいのレビュー・感想・評価

狙撃者(1971年製作の映画)
4.0
死ぬまでに観たい映画1001本 533番

邦題のセンスがおかしいワースト10に入るわね。スタローンのリメイク『追撃者』の時も思ったが、『Get Carter』でイイと思うのだが…しかし、これはなかなか面白いイギリス産🇬🇧ノワールだった。

それにしても昔のマイケルケイン、カッコいいな…。キッチリ着こなした紺のトレンチコートがオシャレ。

兄の死因に不信を抱いたマフィアのジャックカーター(マイケルケイン)が田舎に帰り真相を突き止めながら復讐していくストーリー。『追撃者』のスタローンに比べると女たらしでやたらと不特定多数とのベットシーンがあり、その割に女性にも容赦ないバイオレンス描写が多い。終始淡々と冷静なジャックカーター。この静かな暴力性がスタイリッシュでもある。

スタローンの演じたジャックカーターは人間性の観点から非情になりきれない人物像になってるし、ラストもハッピーエンドなので、本作に寄せて完コピしてくれた方がスタローンの新境地で面白くなったんじゃないかな〜と思ってみたり。とことん冷酷で振り切った役も見てみたかった。妄想するしかないな。

しかし、かなりオリジナルに寄せてる所もあり冒頭の軽快な挿入曲をバックに流した列車のシーンはどちらも好き。

映画音楽担当はジャズ畑出身であり映画音楽で有名なロイバッドで、この『狙撃者』のタイトル音楽は映画音楽の名作のひとつとなっただけありオシャレ。

この曲大好き(Goodbye Carter)興味があれば列車のシーンにかかる(Main Theme - Carter Takes A Train)がYouTubeに上がってたのでどうぞ☺️

https://youtu.be/UikS8F2F8-0
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